将棋コラム

第33期竜王戦七番勝負の展望【豊島将之竜王VS羽生善治九段】

竜王戦

豊島将之竜王に羽生善治九段が挑戦する、第33期竜王戦七番勝負第1局が、10月9日・10日の両日、東京渋谷のセルリアンタワー能楽堂で開幕します。

羽生九段にとっては、無冠になってから久々のタイトル戦。

豊島竜王の初防衛か、羽生九段のタイトル100期か、否が応でも注目が集まりますね。

そこで今回の記事では、両者の最近の成績、対戦成績、竜王戦の展望についてまとめてみました。

豊島竜王と羽生九段の直近約3か月の成績

今年7月~10月初旬の約3か月の両者の成績を見てみると、以下の通りとなります。

対局数勝敗
豊島竜王209勝9敗2持将棋
羽生九段105勝5敗

偶然ですが、両者ともに5割という成績です。

豊島竜王は叡王戦と名人戦のダブルタイトル戦も影響してか、黒星先行が続いていました。

調子が悪いのかなという状況でしたが、直近10局の対局に限ってみると、8勝2敗と復調気配です。

羽生九段は、順位戦は黒星先行ではあるものの、竜王戦で勝ち進み、先日の王将戦リーグでは藤井二冠に勝つなど、調子はまずまずといえそうです。

豊島竜王と羽生九段の対戦成績

二人のこれまでの対戦成績(2020年9月末日時点)は以下の通りとなります。

  • 豊島竜王 15勝
  • 羽生九段 16勝

勝敗は拮抗しています。

相性は全くの五分といっていいでしょう。

タイトル戦での対局は?

これまでタイトル戦では合計3回対戦があります。

タイトル戦対戦者結果
第62期王座戦羽生王座 VS 豊島七段3勝2敗で羽生王座防衛
第86期棋聖戦羽生棋聖 VS 豊島七段3勝1敗で羽生棋聖防衛
第89期棋聖戦羽生棋聖 VS 豊島八段3勝2敗で豊島八段奪取

何度もタイトルに挑むも跳ね返される状況が続く中、豊島竜王が悲願の初タイトルを獲得したのが第89期棋聖戦でした。

それから、瞬く間に複数のタイトルを保持するに至り、一気にトップ棋士の仲間入りを果たしました。

竜王戦の行方は

和室に置かれた将棋盤と駒台

今回の竜王戦、やはり羽生九段のタイトル獲得通算100期なるのかどうかに注目が集まると思います。

最近の羽生九段は、切れ味鋭い快勝譜がある一方で、粘りきれずあっさり土俵を割ってしまう将棋も目立ちます。

ファンとしては期待と不安が入り交じっている感じでしょうか。

竜王戦七番勝負では3局負けることができるので、いかに内容の良い将棋を残り4局に集中させることができるかが鍵になりそうです。

一方の豊島竜王は、名人戦、叡王戦のダブルタイトル戦の頃は不調が心配されていましたが、現在は調子は戻っているといっていいでしょう。

唯一の懸念材料は、これまでにタイトルを防衛したことがないということですね。

これまで、棋聖、王位、名人、竜王、叡王を各1期ずつ取ってきた豊島竜王ですが、不思議なことに防衛の経験が一度もありません。
(棋聖、王位、名人はいずれも防衛失敗)

4度目の防衛戦でタイトル初防衛なるかにも注目です。

竜王戦の行方ですが、最近の調子を鑑みると、豊島竜王がわずかに有利なのかなという気がしています。

しかし、タイトル戦は長丁場。何が起こるかわかりません。

個人的には、やはり羽生九段のタイトル100期をこの目で見たい!と思います。

まとめ

2020年最後のタイトル戦となる竜王戦。

二人とも基本的に居飛車党なので、角換わりや横歩取りなど、相居飛車の将棋が多くなりそうですね。

豊島竜王が初防衛を達成するのか。

それとも羽生九段がタイトル通算100期を達成し、史上4人目の50代タイトルホルダーとなるのか。

羽生九段は、初タイトルが竜王、永世七冠を達成したのも竜王と、竜王は非常に縁深いタイトルです。ということは・・・?

胸躍る大熱戦を期待しましょう!

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