将棋コラム

振り駒のルールを徹底解説! 振り駒をする意味やセリフなど

将棋盤に山盛りになった駒

インターネット中継を観ていると、目にする機会があるのが振り駒ではないでしょうか?

厳かな雰囲気の中、両手でシャカシャカと振る様子は、将棋ならではの光景といっていいでしょう。

あまり詳しくない人にとっては、「なんでこんなことやるのかな?」と思うことがあるかもしれませんね。

今回の記事では、わざわざ振り駒をする理由、やり方やルール、記録係が発するセリフなどについて知ることができます。

振り駒の知識を身につけて、インターネット中継をより楽しいものにしてください。

そもそも振り駒をする意味とは?

初期配置の駒が並べられた将棋盤

将棋は先手が1手指し、次に後手が1手指し、というのを繰り返して勝敗を決するゲームです。

そのため、将棋を始めるには、先手後手を決める必要があるわけですが、将棋は先に指す先手がわずかながら有利といわれています。

したがって、もしも振り駒がないと、先手を指したいと思う人が多くなり、スムーズに対局を始めることができなくなってしまうんですね。

公平に先手後手を決めるのが振り駒になります。

プロ棋戦では、順位戦などあらかじめ先後が決まっている場合を除き、必ず振り駒を行って先手後手を決定します。

振り駒のやり方

振り駒は、基本的に記録係の人が行います。

開始局面が並べられた盤上の駒から、上座側の歩を5枚取ります。

初期配置の将棋盤(中央5枚の歩に赤枠)

基本的に、中央から5枚取ることがほとんどです。

記録係は、将棋盤のすぐそばで両手に5枚の歩を包み込み、正座をして座ります。

両手を前後に動かし、5枚の歩を手の中でシャッフルします。

そして、パッと宙に放り投げます。

畳の上(または特別に置かれた布地)に散らばった駒を確認します。

この時、

『歩』の枚数が多ければ上座の先手
『と』の枚数が多ければ下座の先手

となります。

振り駒をする際のセリフ

記録係が振り駒をする際は、両対局者に確認の意味でセリフを発します。

たとえば、羽生善治九段と藤井聡太七段が対局をした場合を考えてみましょう。

このケースでは、上座側が羽生九段となるので、

「羽生九段の振り歩先(ふりふせん)です」

というような形で、上座側の棋士の振り歩先であることを宣言して振り駒を行います。

振り歩先とは、歩の枚数が多い時に先手番になるという意味です。

振り駒の結果を見て、

「と金が3枚ですので、藤井七段の先手でお願いします」

といった感じで、両対局者に結果を伝えます。

振り直しとなるケースは?

振り駒をした際、毎回必ずしもわかりやすい結果が出るわけではないんですね。

たまに駒が立ってしまったり、駒同士重なってしまうことがあります。

この場合、いずれもその駒は振り駒としてカウントしません。

カウントしないケース

駒が立った場合
駒が重なった場合

そのため、歩が2枚、と金が2枚、立った駒が1枚出た場合は、歩とと金の数が同数になるため先後を決めることができません。

振り駒をして歩が2枚、と金が2枚、立った駒が1枚の状態

こういった場合は、もう一度振り駒をやり直すことになります。

振り駒をして、歩が1枚、と金が2枚、重なった駒が2枚の状態

上記の場合、歩が3枚で先手番と思いきや、2枚の駒が重なっているのでこの2枚はカウントしません。

そのため、歩が1枚、と金が2枚で、後手番ということになります。

タイトル戦での振り駒

将棋盤の前で腕組みをする男性

将棋のタイトル戦での振り駒は、とかく重要視されます。

タイトル戦は、五番勝負または七番勝負で対局が行われます。

第1局のはじめに振り駒を行い、先手後手が決まったら、その後は先手後手を交互に入れ替えて勝負は進みます。

第1局が先手だったら、第2局は後手、第3局は先手・・・ということですね。

フルセット(3勝3敗、または2勝2敗)にもつれ込んだ場合は、最終局で改めて振り駒を行います。

将棋は先手番がわずかに有利といわれているので、できれば先手を引き当てたいところですが、こればかりは運の勝負。

そういう意味では、最終局の記録係にかかるプレッシャーは相当なもの(?)といえるかもしれませんね。

小山初段はと金職人?

アベマの企画、AbemaTVトーナメントが非常に盛り上がっていますが、奨励会在籍の小山初段が記録係を務めることがあります。

小山初段、振り駒で「と金を出す確率が非常に高いのでは?」と、視聴者の間で話題になっていますね。

僕も楽しく視聴していますが、と金を出すケースが多い気がします。

なので、ファンの間でも「振り駒名人」「と金職人」と呼ばれたりして、将棋とは別のところで盛り上がって面白いです。

とはいえ、最近は歩を出すケースも多く、ファンとしては残念(?)な感じもしますね。

振り駒のWEBアプリ

アマ同士で対局する場合も、実際に振り駒をしたら雰囲気が出ますね。

また、探してみたところ、振り駒ができるWEBアプリがあったので、こちらを使ってもいいかもしれません。

参考 https://ko31.github.io/furigoma/

『shake!」ボタンを押すだけで簡単に振り駒ができるようになっています。

背景も、黒っぽい色、畳、木目調の3種類から選べるようになっています。

まとめ

ということで、振り駒のやり方やルール、その他いろいろな情報を見てみました。

先手になるか後手になるかで作戦も変わってくるので、振り駒は意外と重要なんですよね。

ちなみに、振り駒の歴史は江戸時代にさかのぼり、三世名人伊藤宗看と檜垣是安の対局が最初だといわれています。

現代の将棋が形になったのは室町時代の終わり頃といわれているので、振り駒が始まるまでには少し時間があったようですね。

ネット対局では、振り駒の様子にも注目すると、さらに楽しめると思います!

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