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将棋コラム

第70期王将戦挑戦者決定リーグ 参加棋士と展望

2020年9月20日

王将戦

渡辺明王将への挑戦者を決める、第70期王将戦挑戦者決定リーグの顔ぶれが出そろいました。

今回の記事では、参加棋士の紹介と展望、王将戦のシステムについて簡単に紹介しています。

「今からワクワクが止まらない」という方も、「王将戦って何?」という方も、よかったら目を通してみてください。

第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦

今期のリーグは、前期シードの4名と予選を勝ち上がってきた3名を含め、以下の7名の棋士で争われます。

順位棋士コメント
1広瀬章人八段タイトル獲得2期の実力者。3期目のタイトルを狙いたい。
2豊島将之竜王名人失冠のリベンジを果たしたい。王将2度目の挑戦をうかがう。
3藤井聡太二冠瞬く間に二冠を獲得し、虎視眈々と3つめのタイトルを狙う。
3羽生善治九段タイトル100期を目指す。レジェンド復活なるか!?
5永瀬拓矢王座叡王失冠もバナナパワーは健在。ふたたびの二冠を目指す。
5木村一基九段おじさんはへこたれない。百折不撓の精神で王将初挑戦を狙う。
5佐藤天彦九段名人3期の実力者。貴族らしく優雅に王将初挑戦を目指す。

第70期挑戦者決定リーグ戦 勝敗表はこちら
https://www.shogi.or.jp/match/oushou/70/hon.html

いずれの棋士もタイトル経験者という、またとない豪華な顔ぶれとなりました。

9月22日の藤井二冠VS羽生九段を皮切りに、熱戦が繰り広げられます。

本命は藤井二冠か

誰が挑戦者となってもおかしくない顔ぶれですが、やはり本命は藤井二冠でしょうか?

史上最年少で棋聖を獲得後、間髪をいれず王位も獲得し、最年少二冠王に。

名実ともにナンバー1といっても過言ではなく、リーグを引っ張っていくのは間違いないと思われます。

ただし、藤井二冠と相性のいい豊島竜王、AbemaTVトーナメントで藤井二冠に連勝した広瀬八段が待ち構えています。

木村九段は王位戦の借りを返すチャンスですし、永瀬二冠も棋聖戦と王位戦の挑戦者決定戦で、立て続けに藤井二冠に敗れた借りを返そうと狙っているでしょう。

個人的には羽生九段に頑張ってほしいところです・・・!

王将戦本戦リーグを視聴する方法

王将戦は、CS放送の囲碁将棋チャンネルが独占配信を行っています。

そのため、Abemaやニコニコ動画で視聴することはできません。

王将戦本戦リーグを視聴するには、以下の5つの方法があります。

  • 地元のケーブルテレビで視聴する
  • J:COMで視聴する
  • スカパー!で視聴する
  • ひかりTVで視聴する
  • 将棋チャンネルで視聴する

詳しくは、以下の記事を参照してみてください。

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王将戦視聴方法
王将戦の視聴方法 藤井聡太竜王の対局を見るための7つの方法

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王将戦本戦&予選のシステム

将棋盤とお茶

王将戦は全棋士参加の棋戦です。

将棋界には8つのタイトルがありますが、そのうちの一つになります。

挑戦者を決める本戦のリーグ戦と、予選のトーナメントがあります。

王将戦予選と本戦のイメージ

まず、予選は一次予選と二次予選があり、二次予選を勝ち上がった3名が本戦リーグに参加することができます。

予選を勝ち上がった3名と、前期リーグの残留者4名を合わせ、本戦リーグは計7名の総当たり戦となります。

本戦リーグで最も成績の良い棋士が、渡辺王将への挑戦権を獲得します。
同星の場合は挑戦者決定戦(プレーオフ)を行います。

また、成績下位3名はリーグ陥落となります(成績上位4名は来季リーグのシード権を獲得)。
同星の場合は、順位が下の者が陥落となります。

持ち時間は予選が3時間、本戦リーグは4時間です。

王将戦七番勝負

本戦リーグを勝ち上がった挑戦者が、渡辺王将との七番勝負に挑みます。

王将戦七番勝負は通常1月~3月の間に行われ、先に4勝した者がタイトル奪取、または防衛となります。

タイトル戦は各地のホテルや旅館を転戦し、1局2日間かけて行われます。

持ち時間は8時間です。

王将戦の勝者には罰ゲームがある!?

王将戦では、勝者に一風変わった写真撮影をお願いするという風習があります。

かなり恥ずかしい類いのものもあり、もはや罰ゲームです・・・!

撮影される側の心境はいかに?という感じですが、将棋ファンには楽しめる企画ですね。

第69期王将戦で防衛を決めた渡辺王将の一コマ

渡辺さんは、いつもはっちゃけてくれるので面白いです(^^)

第67期王将戦、豊島将之八段(当時)の一コマ

身を包む衣装は、伝統芸能の石見神楽(いわみかぐら)ですね。

第66期王将戦、郷田真隆王将(当時)の一コマ

郷田さん、似合ってます・・・!

今年の挑戦者は誰になるのかと同時に、どんな罰ゲームになるのか? 誰がするのか? も楽しみの一つですね。

まとめ

ということで、第70期王将戦挑戦者決定リーグの展望と、王将戦の概要についてまとめてみました。

通常リーグ戦は1局目から順番に行っていくものですが、王将戦リーグは順不同でバラバラに消化されていくことがあります。
(まだ1局戦っただけの棋士もいる中で、既に3局終えた棋士もいたり)

日程はこまめにチェックしたいですね。

ただし、最終戦は一斉対局が行われるのが通例です。

また、約2ヶ月くらいの短期間で全局を消化するのも特徴になっています。

この間好調をキープしている棋士が、一気に抜け出しやすい棋戦ともいえますね。

ハイレベルな戦いが予想される今期の王将戦リーグ。棋士の一挙手一投足に注目していきましょう。

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