「将棋をもっと勉強してみたいなあ」
「将棋界のことをもっと知りたいなあ」
と思った時、幅広い知識やさまざまな情報を習得できるのが雑誌ですよね。
現在刊行されている将棋雑誌には、マイナビ出版の『将棋世界』と、NHKテキストの『将棋講座』があります。
現状、将棋の雑誌はこの2誌ですが、いずれもおすすめです。
将棋世界【月刊誌】
1937年(昭和12年)創刊で、歴史は古いです。
タイトル戦の特集、棋士の自戦記、コラム、次の一手問題、種々の特集、各棋戦の情報など、将棋界のさまざまな情報が網羅されています。
タイトル戦は力を入れて特集されているので、細かな指し手の意味や優劣がついたのはどの辺りかなど、詳細を確認できます。
各棋士のカラー写真も見応えがありますね。
また、最近流行の戦法の解説や役立つ手筋などが、アマチュア向けに毎月特集されたり、付録として付いてきたりします。
これらも棋力向上に役立つこと間違いなしですね。
将棋の総合雑誌としての完成度は高いと思います。
将棋世界は各書店で販売されていますし、電子書籍版もあります。
電子書籍については、楽天マガジンで読み放題の対象となっているので、こちらを利用してもいいと思います。
楽天マガジンなら将棋世界の最新号とバックナンバーが読めるよ
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NHK将棋講座【月刊誌】
毎週日曜午前中にNHKEテレで放送されいている、将棋フォーカスとNHK杯戦テレビ将棋トーナメントは、楽しみにされている方も多いと思います。
将棋フォーカスの前半で放映されているのが将棋講座。
テキストでは、将棋フォーカスで放送された講座の内容や、NHK杯戦の棋譜解説が掲載されています。
テキストの方がより詳しい内容が載っているので、テレビ放送だけでは満足できなかったら、チェックしてみることでより習得しやすくなると思います。
休刊(廃刊)した将棋雑誌
現在は、休刊(廃刊)した媒体もいくつかあります。
- 近代将棋【月刊誌】
1950年に創刊され、2008年に休刊となりました。
主に初心者~級位者を対象とした内容で、アマ界の情報も充実していたようです。
- 将棋ジャーナル【隔月刊誌/月刊誌】
1977年創刊、1993年休刊。
日本アマチュア将棋連盟の機関誌として発行されていました。
- 週刊将棋【週刊新聞】
こちらは雑誌ではないですが、日本将棋連盟発行の将棋専門週刊新聞です。
1984年創刊、2016年3月休刊。
まだネットがなかった時代は、週刊ということもあり、将棋界の新鮮な情報が入ってきて重宝しました。
まとめ
ということで、将棋雑誌のおすすめとして、『将棋世界』と『NHK将棋講座』を挙げてみました。
将棋専門誌は数少なく、今のところこの2誌のみなので、興味があったらひとまずチェックしてみるといいかなと思います。
どちらも、将棋を指す人向けの内容になっていますが、今後は観る将の人向けのコンテンツも充実すると、面白いのかもしれませんね。
実際に、NHK将棋講座2020年4月号~6月号では、“観る将はじめの一手 カズキ王位の推し棋士を作ろう”という付録が付いています。