将棋を指していて、おそらく多くの人が感じるのが、
「何でこんなに終盤が弱いんだろう・・・」
「どうしても終盤で勝てない・・・」
など、終盤で競り負けてしまうことではないでしょうか。
将棋は終盤の重要度が大きく、たとえ序盤中盤で少し有利でも、終盤力がないとあっという間に局面をひっくり返されてしまいます。
終盤でミスをして負けてしまうと、情けない気持ちになってしまうこともありますよね。
そこで、今回は、終盤力を鍛えるための考え方として、5つのチェックポイントをお伝えしたいと思います。
これらのポイントに気をつけることで、少しばかり終盤でのミスが減るかもしれません。
よかったら、参考にしてみてください。
速度計算ができていない
将棋で勝つためには、相手より一手でも早く王様を詰ます必要があります。
勝てそうだなと思っても、それよりも早い攻めを相手がしてきたら勝つことはできません。
相手の攻めより早く攻めるにはどうすればいいか、速度計算が大事になるんですね。
速度計算があいまいだと、勝てる将棋も勝てなくなってしまうかもしれません。
もう少し具体的な内容については以下の記事を参考にしてみてください。
終盤の速度計算のコツ 逆転負けを減らそう!
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自玉の安全度を把握できていない
自玉があとどのくらいで詰んでしまうのか、危険度はどのくらいなのか把握することは大切です。
自玉の安全度を把握できれば、それよりも早い攻めで相手玉を攻めればいいからですね。
自玉にまだ詰めろがかかっていないなら相手玉に詰めろをかければ勝ちですし、相手玉に詰みがなく自玉に詰めろがかかっているなら、詰めろをほどく必要があります。
自玉の安全度を把握できれば、今寄せにいくべきなのか、それとも受けるべきなのか、判断が的確になるでしょう。
最終盤の判断力を鍛えるには、凌ぎの手筋200がおすすめです。
『凌ぎの手筋200』の書評・レビュー
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ただし、少し難解な本のため理解が難しいかもしれません。
詰ます力が足りていない
もしかすると、単純に詰ます力が足りていないのかもしれません。
詰みの基礎力がないと勝ちにつなげることも難しくなるので、この場合は詰ます力を養うことをおすすめします。
詰ます力を鍛えるには、何といっても詰将棋ですね。
当サイトでも実戦詰将棋という形式で詰将棋を紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。
他には、定番ではありますが、何でもいいので詰将棋本を解くことをおすすめします。
詰将棋を解くことで、いろいろな詰みの基本形や応用形を知ることができますし、読みの力も身につくでしょう。
また、実戦では、難しい詰みよりも簡単な必至をかける方が勝ちやすいと思います。
その意味では、寄せの手筋200もおすすめの本です。
【おすすめ本】初段を目指すなら超絶推奨『寄せの手筋200』
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必至をかけるためのさまざまな形をマスターできます。
相手に余計な駒を渡している
攻め始める前に自玉が安全であることを確認し、果敢に攻めたものの、相手に駒を渡したことが原因で自玉に詰みが生じてしまった・・・
そんな経験はありませんか?
攻めることに夢中になってしまうと陥りがちなミスですね。
これを防ぐには、相手に渡していい駒と渡してはいけない駒は何か、きちんと把握しておくことが大切になります。
- 金は渡して大丈夫だけど、銀は渡せない。
- 桂馬を使って攻めたいけど、渡すと詰んでしまう。
といったようにさまざまなケースが想定されます。
渡してはいけない駒は絶対に渡せないので、それ以外の駒で攻めを組み立てることを考えていきましょう。
弱気になっている
最後は精神論になってしまいますが、弱気になっていないか、自問自答してみるといいかもしれません。
気持ちが不安定な状態では、良い将棋を生み出すことは難しいでしょう。
よくあるのは、優勢な局面だと、つい大事に大事に局面を進めてしまいがちですよね。
一方、相手は自分が悪いことがわかっていますので、半ば開き直って果敢に指し手を進めてきます。
弱気 VS 強気。
どちらが有利かは、自明の理といえるかもしれませんね。
気がつくと逆転されているというのは、あるあるだと思います。
強気一辺倒でも困りますが、上手にバランスを取りたいですね。
意外にも(?)将棋はメンタルが影響するゲームだと思います。
体調はもちろんですが、メンタルも良い状態で対局に臨めるようにしたいですね。
まとめ
終盤が強くなるための改善チェックポイント
- 速度計算はできているか?
- 自玉の安全度を把握できているか?
- 詰ます力は身についているか?
- 相手に余計な駒を渡していないか?
- 弱気になっていないか?
ということで、「終盤が弱い」と感じた時の改善ポイントを5つ挙げてみました。
あなたにとって、あてはまる項目はあったでしょうか?
もしも気になる項目があったら、それがあなたの弱点になっていると考えられるので、それを克服することで、終盤力アップにつながる可能性があります。