角交換向かい飛車から棒金で攻めてこられた時の対策【相振り】
序盤で相手から角交換をされて、相振り飛車の戦型になることは多いと思います。 相振り飛車といってもいろいろな戦型がありますが、その一つが向かい飛車ですね。 向かい飛車は、美濃囲いに組んだ場合、玉頭をもろに攻撃されるので非常に破壊力があります。 そして、向かい飛車で厄介なのが棒金(または棒銀)かもしれません。 第1図(△5四角まで) 角交換型の場合、角を手持ちにしているので、第1図のように△5四角と打たれて玉頭を狙われると、受けが非常に難しいんですね。 2七の地点を先手は玉と銀の2枚で守っているのに対し、後手 ...
金無双の弱点を突く!攻め方の一例【石田流で攻撃】
相振り飛車でよく出てくる囲いの一つに金無双があります。 玉の左側に金が2枚並び、銀は玉の右側か下に配置します。 金無双と呼ばれるこの囲いは、簡単に組めることから、美濃囲いと並んで愛用される囲いの一つですね。 では、実際問題として、金無双に組まれた場合、どのように攻めればいいかを考えてみたいと思います。 金無双の弱点とは? まず、金無双の弱点ですが、飛車に弱い点が挙げられます。 一段目がスカスカなので、一段目に飛車を置かれたら正直なところ生きている心地がしません(^^;) また、二段目に飛車を置かれて、遠く ...
【相振り】中飛車左穴熊対策 銀を繰り出して攻める!
以前の記事で、中飛車左穴熊に対して、三間飛車で5五の地点を狙って抑え込む展開の将棋を紹介しました。 今回は、三間飛車の採用はそのままに、左銀を繰り出していく方法で中飛車左穴熊を攻略する手順をお伝えしてみようと思います。 いつも三間飛車を使っているけど、中飛車左穴熊の対応の仕方がわからないという場合は参考にしてみてください。 中飛車左穴熊の対策 三間飛車で銀を繰り出す 第1図(△1二香まで) 第1図は、相振り飛車でオーソドックスに駒組みを進めた場合の局面で、後手が△1二香と上がったところです(便宜上先後逆) ...
中飛車左穴熊VS三間飛車での戦い方の一例【完封勝ちを狙う】
将棋にはいろいろな戦法がありますが、中飛車にして右側ではなく左側に穴熊を築き上げる戦い方があります。 主に相振り飛車で現れる戦法ですね。 中飛車側が5五の位を取っているので速攻を仕掛けるのが難しく、気づくと作戦負けをしているケースも少なくないのではないでしょうか。 三間飛車党にとっては、油断できない戦法です。 特に4枚穴熊に組まれてしまうと、嫌になってしまいますよね。 今回の記事では、中飛車左穴熊VS三間飛車の戦いで、5五の地点を狙っていく指し方をお伝えしています。 「中飛車左穴熊の対策を知りたい!」とい ...
相振り飛車(相三間飛車)で頻繁に現れる5五角問題
相振り飛車(相三間飛車)の戦いでよく目にするのが、飛車先の歩を突き捨ててから5五角と飛び出されて、守りの香車を狙われる筋です。 形によっては一気に崩壊する危険性を秘めているのですが、受け方が意外に難しく、苦労されている方も多いのではないかと思います。 そこで、この記事では、5五角と飛び出される筋をどのようにして受ければいいか、対策を検討してみました。 超序盤の△5五角 第1図(△3六歩まで) 第1図は、▲7六歩△3四歩▲7五歩△4二飛▲6六歩△3五歩▲7八飛△3二飛▲4八玉△3六歩としてきた局面です。 た ...
相振り飛車における美濃囲いの崩し方 端攻めが有効!
三間飛車を得意戦法にする上で相振り飛車は避けて通れませんが、相手に美濃囲いに組まれると、どこから攻めていいかわからないというケースが出てくることがあります。 バランスが取れていて堅陣の美濃囲いは、なかなか簡単に崩せなかったりしますよね。 僕の美濃囲いは、いとも簡単に崩されたりしますが・・・ そこで、相振り飛車戦での美濃囲いの崩し方を解説していきたいと思います。 攻め方がわからないという場合は、よかったら参考にしてみてください。 相振り飛車戦での美濃囲いの崩し方 僕の実戦から、攻め方の一例をお伝えしたいと思 ...
きmきm金(たこ金戦法)で攻めてこられた時の対策
三間飛車や石田流の作戦を明示した際の対策の一つに挙げられるのが、きmきm金(きもきもきん)と呼ばれる戦法です。 古くは、たこ金と呼ばれる戦法です。 角が凧のように金を操ってるように見えるので、この名前がついたみたいですね。 今回は、このきmきm金で攻めてこられた時の対策を、実戦例を交えて紹介したいと思います。 きmきm金にやられてばかりという場合は、よかったら参考にしてみてください。 きmきm金とは? 参考図(△4四金まで) 石田流対策の一つとして編み出された戦法です。 昔は、ひねり飛車の対策としてたこ金 ...
相振り飛車における銀冠の攻め方
相振り飛車の戦いになった時に、しばしば目にする銀冠。 美濃囲いから発展した囲いで、玉頭に銀を据え、堅いだけでなくその美しさも魅力ですよね。 この記事では、相振り飛車戦で銀冠に組まれた場合の攻め方の一例を紹介したいと思います。 よかったら、参考にしてみてください。 相振り飛車(三間飛車)戦の銀冠の攻め方 端を詰めている場合 それでは、僕の実戦を例に進めてみたいと思います。 相三間飛車の一戦(第1図)。 第1図(△8二玉まで) 後手は銀冠に組んできました。 ここから先手は▲7六銀と上がって銀を攻めに使っていき ...
戸辺流相振りなんでも三間飛車の書評・レビュー
この記事では、マイコミ将棋BOOKS『戸辺流相振りなんでも三間飛車』の感想レビューを書いています。 「相振り飛車はどう指せばいいかわからない」 「対向かい飛車の攻め方を知りたい」 といった場合におすすめの棋書です。 2009年発刊と少し古めですが、相振り飛車の場合、流行の最先端を行くという感じではないので、今でも通用するのではないかなと思います。 主な内容を見てみると、 先手三間飛車対後手向かい飛車 相三間飛車 後手三間飛車対先手向かい飛車 後手三間飛車対先手新向かい飛車 実践編 に紙面が割かれていて、三 ...