年別アーカイブ:2020年
角交換向かい飛車から棒金で攻めてこられた時の対策【相振り】
序盤で相手から角交換をされて、相振り飛車の戦型になることは多いと思います。 相振り飛車といってもいろいろな戦型がありますが、その一つが向かい飛車ですね。 向かい飛車は、美濃囲いに組んだ場合、玉頭をもろに攻撃されるので非常に破壊力があります。 そして、向かい飛車で厄介なのが棒金(または棒銀)かもしれません。 第1図(△5四角まで) 角交換型の場合、角を手持ちにしているので、第1図のように△5四角と打たれて玉頭を狙われると、受けが非常に難しいんですね。 2七の地点を先手は玉と銀の2枚で守っているのに対し、後手 ...
実戦詰将棋11手詰め【3】3手目がポイント
実際の将棋で出現した局面を題材した11手詰めの詰将棋です。 終盤力アップに役立ったら幸いです。 実戦詰将棋のルール できるだけ最短手順で詰ます 駒余りOK 問題:11手詰め 問題図:11手詰め 相三間飛車の終盤戦。 ▲2二飛に△3一金と打った局面です。 先手陣はバラバラですが、守りは気にしなくて大丈夫。 先手が使えそうな駒は、飛車、金、持ち駒の角と手駒は少ないですが、ピッタリ詰ますことができます。 + ヒント +(クリックorタッチしてください) 初手はこの形によくある攻め筋ですが、3手目が決め手になりま ...
将棋雑誌のおすすめは?『将棋世界』と『NHK将棋講座』をチェックしてみよう
「将棋をもっと勉強してみたいなあ」 「将棋界のことをもっと知りたいなあ」 と思った時、幅広い知識やさまざまな情報を習得できるのが雑誌ですよね。 現在刊行されている将棋雑誌には、マイナビ出版の『将棋世界』と、NHKテキストの『将棋講座』があります。 現状、将棋の雑誌はこの2誌ですが、いずれもおすすめです。 将棋世界【月刊誌】 1937年(昭和12年)創刊で、歴史は古いです。 タイトル戦の特集、棋士の自戦記、コラム、次の一手問題、種々の特集、各棋戦の情報など、将棋界のさまざまな情報が網羅されています。 タイト ...
金無双の弱点を突く!攻め方の一例【石田流で攻撃】
相振り飛車でよく出てくる囲いの一つに金無双があります。 玉の左側に金が2枚並び、銀は玉の右側か下に配置します。 金無双と呼ばれるこの囲いは、簡単に組めることから、美濃囲いと並んで愛用される囲いの一つですね。 では、実際問題として、金無双に組まれた場合、どのように攻めればいいかを考えてみたいと思います。 金無双の弱点とは? まず、金無双の弱点ですが、飛車に弱い点が挙げられます。 一段目がスカスカなので、一段目に飛車を置かれたら正直なところ生きている心地がしません(^^;) また、二段目に飛車を置かれて、遠く ...
『焦点の歩に好手あり』駒の利いているところにあえて歩を打つ
将棋の格言の一つに、『焦点の歩に好手あり』という言葉があります。 多くは単に『焦点の歩』ということが多いです。 焦点の歩を身につけると、棋力が飛躍的にアップします。 序中盤から終盤まで、広い範囲で活躍する歩の手筋です。 焦点の歩に好手あり 意味:複数の駒が利いているところにあえて歩を打つこと。相手の駒の連携を崩すことにつながり、好手になることが多い。 焦点の歩の例題1 第1図(△6三金まで) 第1図は、居飛車対振り飛車の一戦で、後手が△6三金と上がったところです。 3筋で飛車が向かい合っています。 間に銀 ...
【将棋】ポカが多い!うっかりミスをなくすには?
将棋を指していて、とんでもない初歩的なミス、うっかりミス、ポカをしてしまってガックリしてしまうことはありませんか? 「王手飛車を喰らって目から火が出た」 「角が利いているところに飛車を成ってしまった」 「タダやんと思って駒を取ったら、紐が付いていた」etc... それまではいい将棋だったのに、突然局面が暗転してしまい、思わず投了ボタンを押してしまうこともあるかもしれませんね。 僕自身も、何度も王手飛車を喰らったことがあります・・・ ポカは実力通りの結果ではないので、余計に腹立たしくもあり、情けなくもありま ...
実戦詰将棋7手詰め【5】初手がわかれば難しくない
相穴熊の一戦で実際に現れた形を題材にした詰将棋、7手詰めの問題です。 1手の猶予も許されない終盤戦になっています。 実戦詰将棋のルール できるだけ最短手順で詰ます 駒余りOK 実戦詰将棋 問題:7手詰め 問題図:7手詰め 問題図は△3八角成と後手が迫ってきた局面です。 いよいよクライマックスの終盤戦ですが、先手陣は△2七桂の詰めろがかかっています。 どのように対応するのがベストでしょうか? + ヒント +(クリックorタッチしてください) 平凡な手では詰まないので、思い切りよくいきましょう。 初手がわかれ ...
将棋を習い事にするメリットは? 子供も大人も楽しく学んで成長できる!
「子供が将棋に興味を持ったみたいだから、習わせてみようかな・・・?」 「最近、自分の時間ができたし、本格的に将棋を覚えたい」 など、将棋を習い事として考えている人は多いのではないでしょうか? 将棋は指すのも楽しいですし、プロ棋士の対局を観戦するのも楽しいです。 お子さんの成長のために将棋教室に通わせてみるのもいいですし、大人になってから覚えても決して遅くはありません。 そこで、将棋を学ぶことのメリットと習うための方法をまとめてみました。 習い事にもおすすめ!将棋を学ぶ7つのメリット 将棋を学ぶことで、将棋 ...
【相振り】中飛車左穴熊対策 銀を繰り出して攻める!
以前の記事で、中飛車左穴熊に対して、三間飛車で5五の地点を狙って抑え込む展開の将棋を紹介しました。 今回は、三間飛車の採用はそのままに、左銀を繰り出していく方法で中飛車左穴熊を攻略する手順をお伝えしてみようと思います。 いつも三間飛車を使っているけど、中飛車左穴熊の対応の仕方がわからないという場合は参考にしてみてください。 中飛車左穴熊の対策 三間飛車で銀を繰り出す 第1図(△1二香まで) 第1図は、相振り飛車でオーソドックスに駒組みを進めた場合の局面で、後手が△1二香と上がったところです(便宜上先後逆) ...
【将棋】必殺の両王手を狙ってみよう
両王手とは? 二つの駒で同時に王手をかけること。 受け側からすると、二通りの王手を同時に防がなければいけないため、非常に受けにくくなる。 両王手。 実戦で現れるのはまれですが、もしも両王手をかけることができたら、超強力な攻め筋になります。 狙う場合は、相手の王様と自陣の駒(飛車、角、香)を直線状に配置し、その間に別の自陣の駒を置くという形を作ります。 ひとまず、実戦形式で例を見てみましょう。 両王手の実戦例 第1図(△6二玉まで) 第1図は、相振り飛車の戦いから終盤戦。 ▲7四金の王手に△6二玉と引いた局 ...