【2021年】竜王戦の日程・対局結果・勝負めし・おやつ【豊島竜王VS藤井三冠】
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豊島将之竜王に羽生善治九段が挑戦する、第33期竜王戦七番勝負第1局が、10月9日・10日の両日、東京渋谷のセルリアンタワー能楽堂で開幕します。
羽生九段にとっては、無冠になってから久々のタイトル戦。
豊島竜王の初防衛か、羽生九段のタイトル100期か、否が応でも注目が集まりますね。
そこで今回の記事では、両者の最近の成績、対戦成績、竜王戦の展望についてまとめてみました。
豊島竜王と羽生九段の直近約3か月の成績
今年7月~10月初旬の約3か月の両者の成績を見てみると、以下の通りとなります。
対局数 | 勝敗 | |
豊島竜王 | 20 | 9勝9敗2持将棋 |
羽生九段 | 10 | 5勝5敗 |
偶然ですが、両者ともに5割という成績です。
豊島竜王は叡王戦と名人戦のダブルタイトル戦も影響してか、黒星先行が続いていました。
調子が悪いのかなという状況でしたが、直近10局の対局に限ってみると、8勝2敗と復調気配です。
羽生九段は、順位戦は黒星先行ではあるものの、竜王戦で勝ち進み、先日の王将戦リーグでは藤井二冠に勝つなど、調子はまずまずといえそうです。
豊島竜王と羽生九段の対戦成績
二人のこれまでの対戦成績(2020年9月末日時点)は以下の通りとなります。
- 豊島竜王 15勝
- 羽生九段 16勝
勝敗は拮抗しています。
タイトル戦での対局は?
これまでタイトル戦では合計3回対戦があります。
タイトル戦 | 対戦者 | 結果 |
第62期王座戦 | 羽生王座 VS 豊島七段 | 3勝2敗で羽生王座防衛 |
第86期棋聖戦 | 羽生棋聖 VS 豊島七段 | 3勝1敗で羽生棋聖防衛 |
第89期棋聖戦 | 羽生棋聖 VS 豊島八段 | 3勝2敗で豊島八段奪取 |
何度もタイトルに挑むも跳ね返される状況が続く中、豊島竜王が悲願の初タイトルを獲得したのが第89期棋聖戦でした。
それから、瞬く間に複数のタイトルを保持するに至り、一気にトップ棋士の仲間入りを果たしました。
竜王戦の行方は
今回の竜王戦、やはり羽生九段のタイトル獲得通算100期なるのかどうかに注目が集まると思います。
最近の羽生九段は、切れ味鋭い快勝譜がある一方で、粘りきれずあっさり土俵を割ってしまう将棋も目立ちます。
竜王戦七番勝負では3局負けることができるので、いかに内容の良い将棋を残り4局に集中させることができるかが鍵になりそうです。
一方の豊島竜王は、名人戦、叡王戦のダブルタイトル戦の頃は不調が心配されていましたが、現在は調子は戻っているといっていいでしょう。
唯一の懸念材料は、これまでにタイトルを防衛したことがないということですね。
これまで、棋聖、王位、名人、竜王、叡王を各1期ずつ取ってきた豊島竜王ですが、不思議なことに防衛の経験が一度もありません。
(棋聖、王位、名人はいずれも防衛失敗)
竜王戦の行方ですが、最近の調子を鑑みると、豊島竜王がわずかに有利なのかなという気がしています。
しかし、タイトル戦は長丁場。何が起こるかわかりません。
まとめ
2020年最後のタイトル戦となる竜王戦。
二人とも基本的に居飛車党なので、角換わりや横歩取りなど、相居飛車の将棋が多くなりそうですね。
豊島竜王が初防衛を達成するのか。
それとも羽生九段がタイトル通算100期を達成し、史上4人目の50代タイトルホルダーとなるのか。
羽生九段は、初タイトルが竜王、永世七冠を達成したのも竜王と、竜王は非常に縁深いタイトルです。ということは・・・?