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石田流の基本【本組みと7七角型】の書評・レビュー

2020年3月23日

石田流の基本【本組みと7七角型】

このページでは、戸辺誠七段著『石田流の基本【本組みと7七角型】』の内容や感想などを記しています。

乱戦の戦い方もある石田流ですが、本書では、しっかり玉を囲った石田流三間飛車の基礎を学ぶことができます。

本組みと7七角型、この2つに興味があるなら迷わず手に取ってみたい本ですね。

石田流の基本【本組みと7七角型】主な内容

本書は、石田流を指してみたいと思っている人にピッタリの本です。
早速どんな内容なのか見ていきましょう。

プロローグ

プロローグでは、石田流に組む際の基本の出だしが解説されています。

石田流には、大きく分けて『本組み』と呼ばれる形と『7七角型』と呼ばれる形があります。

両者の違いが簡単に説明されています。

この章で、石田流の基礎の基礎を学んでいきましょう。

石田流VS急戦

いよいよこの章からが本番です。
この章では、後手が

  • 一目散に棒金で攻めてきた場合
  • 二枚銀にしてから棒金で攻めてきた場合
  • 二枚銀にしてから袖飛車で攻めてきた場合

の変化について解説されています。

特に二枚銀(5三銀、6三銀の形)+棒金の変化については、かなりのページが割かれていて、詳細な変化が載っています。

棒金や二枚銀で攻めてこられて困ることは多いと思うので、かなり参考になると思います。

二枚銀+袖飛車は、端攻めをからめない変化が載っています。

石田流VS左美濃・銀冠

この章では、後手が左美濃や銀冠に組んできた場合の対策が紹介されています。

  • 7七角型VS左美濃+袖飛車急戦
  • 7七角型VS銀冠持久戦
  • 本組みVS銀冠持久戦

の変化が解説されています。

7七角型は後手から角交換を拒否された場合に、どのようにして角をさばくか、いかにして左桂を活用するかが問題になりますが、本書でその方法が伝授されています。

ぜひとも覚えておきたい指し方ですね。

また、本組みVS銀冠持久戦では、後手に的確に待たれると手詰まりになりやすいですが、面白い攻め方が解説されています。うまく打開ができそうです。

この攻め方を知っておくと、選択肢が広がりそうですね。

石田流VS居飛車穴熊

この章では、振り飛車の天敵(?)居飛車穴熊との戦いが解説されています。

  • 本組みVS居飛車穴熊
  • 7七角型VS居飛車穴熊(6四歩型)
  • 7七角型VS居飛車穴熊(歩を突かない)
  • 相穴熊(6四歩型)
  • 相穴熊(5四歩型)

7七角型VS居飛車穴熊の変化がより詳しく紹介されています。

6四歩と突いた形の居飛車穴熊には、7七角型が有力な印象を受けました。

相穴熊は振り飛車不利という印象がありますが、本書では、振り飛車側が不利にならないためのポイントが記されています。

穴熊を指したい石田党にとっては、目からうろこなのではないでしょうか。

石田流+穴熊=最強!?

まとめ

石田流の基本【本組みと7七角型】はこんな人におすすめ!

  • 本組みの指し方をマスターしたい人
  • 7七角型の指し方をマスターしたい人
  • 棒金に苦しんでいる人
  • 石田流で穴熊を指したい人


石田流といえば本組みというイメージがありますが、本書では、本組みと7七角型をしっかり学ぶことができます。

対急戦においても対持久戦においても、基本となる変化を一通り学ぶことができるのでおすすめです。

細かい変化が載っているので、いろいろ勉強になると思います。

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