玉の腹から銀を打て【腹銀】絶対に覚えたい攻めの手筋とは?
将棋の格言『玉の腹から銀を打て』は、別名腹銀とも呼ばれます。 玉の腹から銀を打て 意味:相手玉の腹(真横)に銀を打つ手筋。 縛りの一手になることが多く、相手玉の逃げ道をなくす有効打となりえる。 腹銀は、最終盤において相手玉を追い詰めるとどめの一打となることがあります。 ぜひとも覚えておきましょう。 玉の腹から銀を打て【腹銀】必至の例題 第1図(△6七桂まで) 第1図はちょっと極端な例ですが、後手玉に必至をかけるにはどうすればいいでしょうか? 先手の攻め駒は馬と持ち駒の銀しかありませんが、一手で必至をかける ...
『三歩持ったら継ぎ歩に垂れ歩』覚えておきたい攻撃テクニック
歩を使った手筋(テクニック)にはいろいろなものがありますが、継ぎ歩と垂れ歩も覚えておきたい手筋の一つです。 今回の格言『三歩持ったら継ぎ歩に垂れ歩』は、持ち歩が三歩あれば継ぎ歩~垂れ歩で攻めの拠点を作ることができるという意味ですね。 そこで今回の記事では、継ぎ歩~十字飛車の実戦例と、継ぎ歩~垂れ歩の実戦例について具体的に見ていきたいと思います。 よかったら参考にしてみてください。 継ぎ歩と垂れ歩の意味 継ぎ歩とは? 意味:相手の歩頭に歩を打ち、同歩と取らせてさらにその歩頭に歩を打つ攻撃の手筋のこと。 垂れ ...
『大駒は近づけて受けよ』先手を取って当たりにすることが大事
角や飛車で王手されると、受けにくいなあと感じることはありませんか? 角の斜めのライン、飛車の利きは強力なので、単純な受けではしのぎきれないケースがあります。 そんな時に役立つ格言が『大駒は近づけて受けよ』です。 大駒は近づけて受けよ 意味:飛車や角は一度近づけてから受けることで、一手稼いだり、守りを強化できたり、メリットが多い。 今回の記事では、 角で王手された時の受け方 飛車で王手された時の受け方 それぞれの実戦例をお伝えしています。 『大駒は近づけて受けよ』角の実戦例 第1図(△5五角まで) 第1図は ...
『角筋は受けにくし』角のラインを使った攻め方を学ぼう
将棋で人気の駒といえば飛車ですが、飛車の王手よりも角の王手の方が受けにくいといわれています。 それが今回の格言『角筋は受けにくし』です。 角のラインを上手に使うことで、一気に局面を有利に持っていくことができます。 角筋は受けにくし 意味:斜めのラインで攻める角は止めるのが難しく、非常に受けにくいこと。 同じような意味の格言で有名なのが、『遠見の角に好手あり』ですね。 今回の記事では、 角のラインを使った攻め方 最終盤は攻めだけでなく、自玉の安全度を計算することが大事 上記2点を学ぶことができます。 『角筋 ...
『敵の打ちたいところに打て』駒を先着するのも立派な受けの手
相手の攻め筋はわかっているけど、普通に受けていては受からないことってありますよね。 そんな時に思い出したいのが今回の格言です。 マス目を埋めるという手段はちょっと盲点になりやすく、だからこそ有効であることも多いです。 敵の打ちたいところに打て 意味:将棋は一つのマス目に一つの駒しか置けないことから、相手が打ちたいところに自分の駒を置いてしまえば、相手は指すことができなくなる。 相手にとって重要なポイントは、自分にとっても重要なポイントであるということ。 『敵の打ちたいところに打て』の例題 それでは例題を見 ...
『焦点の歩に好手あり』駒の利いているところにあえて歩を打つ
将棋の格言の一つに、『焦点の歩に好手あり』という言葉があります。 多くは単に『焦点の歩』ということが多いです。 焦点の歩を身につけると、棋力が飛躍的にアップします。 序中盤から終盤まで、広い範囲で活躍する歩の手筋です。 焦点の歩に好手あり 意味:複数の駒が利いているところにあえて歩を打つこと。相手の駒の連携を崩すことにつながり、好手になることが多い。 焦点の歩の例題1 第1図(△6三金まで) 第1図は、居飛車対振り飛車の一戦で、後手が△6三金と上がったところです。 3筋で飛車が向かい合っています。 間に銀 ...
『金は斜めに誘え』金の弱点を突いて守りを弱体化する
金は守備の要となる駒で、金が多く守った囲いは突破するのも容易ではないですよね。 特に上部や横からの攻めに強く、攻略には一苦労させられます。 そんな金でも弱点はあります。 それは斜め後ろです。 斜め後ろには動けない金の弱点を突くことで、攻めを一気に加速することができるんですね。 金は斜めに誘え 意味:金は斜め後ろには動けない(戻れない)ので、斜めの方向へ誘い出せば守りを弱体化させることができ、寄せやすくなるということ。 例題 問題図(△3二同金まで) 問題図は三間飛車石田流VS居飛車穴熊の終盤戦。 先手優勢 ...
『端玉には端歩』困ったら端歩を突け
1筋または9筋に相手の王様を追い詰め、詰みまであともう少しというところで攻め方がわからない・・・ そんな時に役立つのが今回の格言『端玉には端歩』です。 端玉には端歩 意味:端に追い詰めた王様には、端から攻めるのが良いということ。だいたい好手であることが多い。 実戦形式の問題で、今回の格言を習得していきましょう。 ぜひとも覚えておきたい格言の一つですね。 問題 問題図(△1二玉まで) ▲3三銀の王手に△1二玉とかわした局面です。 金や飛車が持ち駒にあれば2二に打って一発で詰みですが、あいにくありません。 格 ...
『自陣飛車に好手あり』先入観や固定観念にとらわれない
持ち駒に飛車が手に入ったら、真っ先に敵陣に打ち下ろしたくなりますよね。 攻撃力ナンバー1の飛車は攻めに使うのが至極当然ですし、勝ちにつなげるための普通の一手です。 ですが、局面によっては、別の場所に使うのが好手になることも・・・ 柔軟な一手を身につけることで、さらに将棋が奥深いものになるかもしれませんね。 自陣飛車に好手あり 意味:通常飛車は敵陣に打ち下ろすものだが、自陣に打つ手も有効なことがあるということ。 問題 問題図(△8九角成まで) 先手ノーマル三間飛車VS後手居飛車急戦の一戦です。 問題図は、後 ...
『終盤は駒の損得より速度』時には飛車も見捨てる!
駒得は勝利へと導くための大事な要素の一つですが、相手玉に迫ることが大切な終盤戦では、駒の損得よりも優先して寄せの一手を探し出すことが大切なことがあります。 駒得重視で指していたがために、気がついたら負けていた・・・ということはありませんか? 真の目的は、駒得をすることではなく相手玉を詰ますことですよね。 このことを忘れないようにしていきましょう。 終盤は駒の損得より速度 意味:終盤戦は、駒得を優先するのではなく、いかに相手の王様を詰ますかに注力する。スピード重視が大事であるということ。 問題 それでは例を ...