将棋の格言から学ぶ

『終盤は駒の損得より速度』時には飛車も見捨てる!

2020年3月3日

将棋盤(守りを固めた王様)

駒得は勝利へと導くための大事な要素の一つですが、相手玉に迫ることが大切な終盤戦では、駒の損得よりも優先して寄せの一手を探し出すことが大切なことがあります。

駒得重視で指していたがために、気がついたら負けていた・・・ということはありませんか?

真の目的は、駒得をすることではなく相手玉を詰ますことですよね。

このことを忘れないようにしていきましょう。

終盤は駒の損得より速度

意味:終盤戦は、駒得を優先するのではなく、いかに相手の王様を詰ますかに注力する。スピード重視が大事であるということ。

問題

それでは例を見ていきたいと思います。

僕の実戦から。

問題図(△5七歩成まで)
△5七歩成までの局面

居飛車VS三間飛車の一戦です(便宜上先後逆)。

△5七歩成(問題図)と成った局面。

ここで先手の最善手を考えてみてください。

と金が急所にできて、さらに飛車に当たって・・・何とも悩ましい局面です。

 

解答

解答図(▲3四桂まで)
▲3四桂までの局面

正解は、王手金取りの▲3四桂(解答図)です。

飛車取りに構わず攻める手が、終盤は駒の損得より速度を体現した一手といえるでしょう。

以下△3二玉▲4二桂成△同金▲3五飛(変化図1)が進行の一例です。

変化図1(▲3五飛まで)
▲3五飛までの局面

王手銀取りをかけて、先手好調の攻めが続きます。

なお、▲3四桂△3二玉▲4二桂成に△同玉なら、▲4六金(変化図2)が好手です。

変化図2(▲4六金まで)
▲4六金までの局面

△同銀なら▲6四馬が桂を取りながら王手銀取りになります。

どちらのケースでも先手優勢~勝勢の局面になります。

 

飛車を逃げるのは?

問題図で飛車を逃げるとどうなるでしょうか。

仮に▲8八飛と逃げると、△3三歩(変化図3)や△4五銀などの手で、王手金取りを防がれてしまいます。

変化図3(△3三歩まで)
△3三歩までの局面

これでもまだ先手がいいのですが、差は縮まったといえます。

逆転負けを防ぐためにも、厳しくいくべきところは厳しくいかないといけないんですね。

 

むしろ飛車を取ってもらった方がありがたい

先手としては、むしろ飛車を取ってもらった方がありがたいともいえます。

なぜかというと、(仮に▲9一馬)△6八と(変化図4)と飛車を取った形は、と金がそっぽにいっているからです。

変化図4(△6八とまで)
△6八とまでの局面

先手陣は金銀3枚で守っているので、飛車を打ち下ろされてもまだ大丈夫。

むしろ、と金は5七に居座られたまま別の手で攻められる方が、先手としては嫌なんですね。

問題図では、飛車を取られる間に、飛車を逃げるその一手を攻めに使って相手玉に迫った方がいいということになります。

 

まとめ

飛車は大事な駒なので、どうしても大切にしてしまいがちですよね。

もちろん、普段は大切にしてOKなのですが、一手を争う終盤戦においては、

「飛車を守るよりも、有効な手はないか?」

を考えることが重要だといえますね。

終盤は駒の損得より速度を実践できるようになると、終盤力も飛躍的に上がると思います。

僕自身、まだまだなところも多いですが、ぜひとも身につけたいスキルですね。

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