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実戦詰将棋

実戦詰将棋7手詰め【6】難解な局面を乗り切る正解手は?

2020年6月23日

実戦詰将棋7手詰め

盤面全体を使った実戦さながらの詰将棋です。

今回は7手詰めの問題ですが、寄せにくい中段玉となっており、難易度は高めです。

腕に自信のある人は、ぜひ解いてみてください。

実戦詰将棋のルール

できるだけ最短手順で詰ます
駒余りOK

問題:7手詰め

問題図:7手詰め実戦詰将棋7手詰め(△6四玉までの局面)

▲4五桂の王手に△6四玉と逃げたところ。

7三の金が浮いていて、どのように寄せるか非常に難しいところです。

頭を柔らかくしてチャレンジしてみてください。

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連続の捨て駒で活路を開きます。

解答

再掲問題図:7手詰め
実戦詰将棋7手詰め(△6四玉までの局面)

詰将棋解答

▲7五角△5五玉▲6五飛△5六玉▲5七金△6五玉▲6六金(詰め上がり図)までの7手詰め

詰め上がり図(▲6六金まで)
▲6六金までの局面

初手は▲7五角の捨て駒です。

7三の金が浮いているだけに指しにくい手ですね。

△7三玉と金を取って逃げた場合は、▲7一飛△7二歩▲8四金△6二玉▲5三角成(変化図1)で詰みとなります(こちらの手順も正解)。

変化図1(▲5三角成まで)
▲5三角成までの局面

また、▲7五角を△同玉と取ると、▲7四飛△6五玉▲6六金(変化図2)で詰みです。

変化図2(▲6六金まで)
▲6六金までの局面

したがって、▲7五角の王手に後手は△5五玉(途中図1)と逃げます。

途中図1(△5五玉まで)
△5五玉までの局面

▲6六金で詰みと思いきや、これは△4六玉と逃げられてしまいます。

ではどうするか?というところで飛び出すのが、さらなる捨て駒▲6五飛(途中図2)です。

途中図2(▲6五飛まで)
▲6五飛までの局面

これを△同玉と取ると▲6六金で詰んでしまいます。

また、△4六玉と逃げると▲5七金(変化図3)で5手詰めになります。

変化図3(▲5七金まで)
▲5七金までの局面

各駒がよく利いていますね。

そのため、▲6五飛には△5六玉と逃げますが、同様に▲5七金と打ち、△6五玉に▲6六金で7手詰めの詰め上がりとなります。

その他の手を検証

問題図からその他の手も検証してみましょう。

まず▲5三角は△7三玉(変化図4)と逃げられて、さすがに捕まらない感じです。

変化図4(△7三玉まで)△7三玉までの局面

次に、金に紐をつけつつ王手する▲7四飛(変化図5)は自然な一着ですね。

変化図5(▲7四飛まで)

真っ先に思い浮かぶ手ではないでしょうか?

△6五玉は▲6六金で詰んでしまうので、後手は△5五玉と逃げる一手です。

が、以下▲6六角と打っても△4六玉(変化図6)と逃げられて詰みません。

変化図6(△4六玉まで)
△4六玉までの局面

以下▲5七金は△4五玉と逃げられます。

▲6六角のところ▲6六金としても、やはり△4六玉と逃げられた時に、4五の桂馬が浮いてしまうので捕まらないですね。

ということで、▲7五角~▲6五飛の連続の捨て駒が、唯一無二という感じの好手順でした。

まとめ

今回の詰将棋は難しかったと思いますが、いかがだったでしょうか?

通常は7三の金を取られたらまずいという感覚になるので、▲7五角はかなり浮かびにくい手だったのではないかなと思います。

初手がわかっても、△5五玉の後の▲6五飛も少し悩むかもしれませんね。

初手と3手目がわかれば、後は難しくないかなと思います。

実戦でこの詰め手順がわかれば、小躍りしちゃいそうですね。

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