僕の実戦で現れた詰め筋を詰将棋形式でお届けしています。
ちょっと難しい9手詰めです。
実戦詰将棋のルール
できるだけ最短手順で詰ます
駒余りOK
問題
問題図:9手詰め
角取りに△5三香と打った局面。
▲1一角成と香を取っても充分ですが、即詰みがあります。
ちなみに、僕の実戦での差し手は▲1一角成でした(涙)
解答
再掲問題図:9手詰め
詰将棋解答
▲3一竜△同玉▲5一飛△4一金▲2二銀△4二玉▲5二金△同金▲3一飛成(詰め上がり図)までの9手詰め
詰め上がり図(▲3一飛成まで)
初手はバッサリと竜を切ります。
△同玉の一手に▲5一飛(途中図1)がポイント。
途中図1(▲5一飛まで)
▲5一飛ではなく▲2二銀と打ってしまうと、△4一玉と逃げられ王手は追う手になってしまい詰まなくなります。
飛車を打つことで玉の逃げ道を狭めているんですね。
後手は4一に合駒を打ってしまうと▲2二金で詰んでしまうため、玉の逃げ道を開けつつ△4一金と引きます。
以下▲2二銀△4二玉で一見捕まらないように見えますが、▲5二金(途中図2)が退路封鎖の決め手。
途中図2(▲5二金まで)
△同金と取らせることで、玉の逃げ道を塞いでいることに注目してください。
詰め上がり図は、味方であるはずの金が邪魔駒になっています。綺麗な詰め上がりですね。
▲1一角成でも勝ちだが・・・
ちなみに、差がついている局面なので、▲1一角成(変化図)でも勝ちです。
変化図(▲1一角成まで)
時間がない終盤戦で、今回の詰み手順を見つけるのは大変かもしれませんね。
今回の局面では、3一の金がいなければ2二に金駒が打てそうと考えると、竜を切る手が浮かんでくるのかもしれません。
つい香車を取ってしまいたくなりますが、常に詰み筋がないかどうか目を光らせるのは大事ですね。
3手目▲5一飛と打って玉の退路を塞ぐのは覚えておきたい手筋ですね。
他の場面でも使えると思います。
7手目の▲5二金も、その局面になれば見える手かもしれませんが、問題図の局面で読み切るのはかなり大変そうな気がしました。