将棋界で小学生プロ棋士誕生の可能性は?
囲碁界では、仲邑菫(なかむらすみれ)初段が10歳でプロになるというビックリなニュースがありましたが、将棋界で小学生プロ棋士が誕生する可能性はあるでしょうか? 現在の将棋界のプロデビュー最年少記録は、藤井聡太七段の14歳2ヶ月。 もちろん、今までに小学生棋士が誕生した記録はありません。 そこで、将来的に将棋界で小学生がプロ棋士デビューすることはあるのかどうか、その可能性を探ってみました。 将棋界の小学生プロ棋士誕生の可能性 通常囲碁界では、棋士採用試験を受験して合格するとプロになれますが、中邑初段は、英才特 ...
相振り飛車における銀冠の攻め方
相振り飛車の戦いになった時に、しばしば目にする銀冠。 美濃囲いから発展した囲いで、玉頭に銀を据え、堅いだけでなくその美しさも魅力ですよね。 この記事では、相振り飛車戦で銀冠に組まれた場合の攻め方の一例を紹介したいと思います。 よかったら、参考にしてみてください。 相振り飛車(三間飛車)戦の銀冠の攻め方 端を詰めている場合 それでは、僕の実戦を例に進めてみたいと思います。 相三間飛車の一戦(第1図)。 第1図(△8二玉まで) 後手は銀冠に組んできました。 ここから先手は▲7六銀と上がって銀を攻めに使っていき ...
将棋の中学生プロ棋士の記録をまとめてみた
将棋界史上最年少プロ棋士として、今も大きな注目を集めている藤井聡太七段。 中学生棋士としてマスコミでも大きく取り上げられ、将棋に関心を示す人も増えたみたいですね。 そこで、この記事では、過去に将棋界では何人の中学生棋士が誕生したのかをまとめてみました。 中学生でプロ棋士になるというのは本当に驚異的なことなわけですが、過去の歴史を紐解いて、その偉業を再確認してみましょう。 将棋界の中学生棋士 日本将棋連盟が中学生棋士として紹介している棋士は5人います(敬称略)。 ※データは2020年7月現在。 加藤一二三 ...
実戦詰将棋11手詰め【1】広い王様を詰ます
実戦形式の詰将棋11手詰めの問題です。 手数は少し長いですが、手自体はそこまで難しくないと思います。 空間把握能力(?)が問われるかもしれません。 実戦詰将棋のルール できるだけ最短手順で詰ます 駒余りOK 問題 問題図:11手詰め 攻めの駒は1一にいる馬だけ。 相手玉は広々としていて、一見とっかかりがないようにも思えます。 ただし、持ち駒は豊富です。 この豊富な持ち駒を生かして見事に詰ましてみましょう。 + ヒント +(クリックorタッチしてください) 相手玉は広いように見えますが、7四と9四の地点には ...
石田流と早石田の違いとは? 早石田の定跡も紹介
三間飛車の作戦の中に、石田流や早石田と呼ばれるものがあります。 どちらにも石田という名前がついていますが、何が違うのかよくわからないということがあるかもしれませんね。 そこで、石田流と早石田は何が違うのかを見ていきたいと思います。 石田流とは? まずは石田流ですが、初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩と進めるものは全て石田流と解釈していいと思います。 石田流の中に、早石田の他、升田式石田流、石田流本組(第1図)、石田流7七角型(第2図)などがあるという感じですね。 第1図(石田流本組) 第2図(石田流7七角型 ...
羽生善治九段タイトル100期の可能性を探ってみた
※こちらの記事は、2020年3月に書いたものです。 2017年12月、通算7期目の竜王を獲得し永世七冠を達成した羽生善治九段ですが、翌年2018年7月に棋聖を豊島八段(当時)に奪われ、さらに12月には竜王を広瀬八段に奪われ、無冠に転落します。 当時は違和感のあった九段という肩書きも、今ではそこまででもなくなってしまった感があります・・・ 永世七冠の他に、羽生九段が達成できるかどうか注目されているもう一つの偉業が、タイトル100期ではないでしょうか。 現在タイトル獲得数は通算99期。 あと1つタイトルを獲得 ...
『終盤は駒の損得より速度』時には飛車も見捨てる!
駒得は勝利へと導くための大事な要素の一つですが、相手玉に迫ることが大切な終盤戦では、駒の損得よりも優先して寄せの一手を探し出すことが大切なことがあります。 駒得重視で指していたがために、気がついたら負けていた・・・ということはありませんか? 真の目的は、駒得をすることではなく相手玉を詰ますことですよね。 このことを忘れないようにしていきましょう。 終盤は駒の損得より速度 意味:終盤戦は、駒得を優先するのではなく、いかに相手の王様を詰ますかに注力する。スピード重視が大事であるということ。 問題 それでは例を ...
『久保の石田流』の書評・レビュー【石田流全般を学べるおすすめ本】
さまざまな三間飛車の変化を幅広くまとめた良書『久保の石田流』の紹介レビュー記事です。 2011年発刊のため情報は少し古いですが、石田流に関する幅広い情報を学べるので、 「石田流の入門書を読みたい」 「石田流のいろいろな変化を知っておきたい」 という場合におすすめの棋書です。 久保の石田流の内容 第1章 石田流の入り口 石田流の超序盤の変化を紹介しています。 避けて通れない△4五角問題にも触れています。 まずはこの章で石田流に慣れていきましょう。 第2章 升田式石田流の基礎知識 ▲7六歩△3四歩▲7五歩△8 ...
実戦詰将棋9手詰め【2】露骨な攻め
僕の実戦で実際にあった詰め形を紹介しています。 9手詰めの問題です。 実戦詰将棋のルール できるだけ最短手順で詰ます 駒余りOK 問題 問題図:9手詰め 居飛車対三間飛車の一戦(便宜上先後逆)。 ▲4二銀の王手に△2四玉と逃げたところ。 先手玉も怖い状況ですが、見事即詰みに討ち取ってください。 + ヒント +(クリックorタッチしてください) 初手はちょっと露骨な王手です。 一手違いのギリギリの局面です。 解答 再掲問題図:9手詰め 詰将棋解答 ▲3三銀打△同桂▲同銀不成△同玉▲2五桂△2四玉▲3三銀△2 ...
升田式石田流 浮き飛車~角交換後の指し方
このページでは、升田式石田流の序盤において、先手浮き飛車(▲7六飛)~後手角交換後の指し方について手順を解説していきたいと思います。 第1図(▲3八銀まで) 具体的には、第1図から △6四歩と突いた場合 △8四飛と浮いた場合 について、どんな指し方があるか追っていきたいと思います。 △6四歩と突いた場合 △6四歩には、先手は▲7六飛(第2図)と浮きます。 第2図(▲7六飛まで) 石田流!という感じの形になりましたね。 ここで、後手は角交換するのが最善です。 もし仮に△6三銀のような手を指すと、先手は▲6六 ...