三間飛車を学ぶ

石田流の出だしは▲7六歩△3四歩▲7五歩! 注意したいポイントは?

2020年2月17日

石田流の出だし

三間飛車の中でも、石田流はその破壊力から人気戦法の一つになっています。

石田流を指しこなせたら楽しいですし、実力アップも間違いなしですね。

石田流を目指す場合、▲7六歩△3四歩▲7五歩と進んだ第1図が基本の出だしとなります。

第1図(▲7五歩まで)
▲7六歩△3四歩▲7五歩の局面

ここからは相手の差し手によって対応が変わってきますが、まずは、▲7六歩△3四歩▲7五歩の三手一組から進めていきましょう。

4手目 △4二玉、△6二銀、△5四歩

▲7六歩△3四歩▲7五歩の後の後手の応手としては、△4二玉や△6二銀が多い印象です。
持久戦指向の一手で、穴熊や左美濃に組みたい意向がうかがえます。

△5四歩も同様ですが、この手は相振り飛車も含みに持たせています。

今回は△4二玉を例に進めてみますね。

石田流を目指す先手としては、△4二玉、△6二銀、△5四歩いずれの手に対しても▲6六歩(第2図)と角道を止めます。

第2図(▲6六歩まで)
▲6六歩までの局面

こうすることで、安全に石田流に組みやすくなるんですね。

角道を止めずに▲7八飛と回ると?

早く石田流に組みたいからと、角道を止めずに▲7八飛と回るとどうなるでしょうか?

後手はすかさず△8八角成▲同銀△4五角(第3図)と打ってきます。

第3図(△4五角まで)
△4五角までの局面

△6七角成と△2七角成の両方を狙った手です。

ただ、これで先手が不利になるのかというとそういう感じでもなく、変化の一例としては、以下▲7四歩△同歩▲5五角△3三桂▲5八玉△2七角成▲7四飛(第4図)のような展開が考えられます。

第4図(▲7四飛まで)
▲7四飛までの局面

これはこれで一局ですね。

上記の変化は△4二玉と指した場合の変化で、△6二銀や△5四歩だとまた違った変化になるわけですが、いずれにしても、石田流に組みたい先手としては無用の乱戦は避けたいところ。

そのため、乱戦上等!ということでなければ、

4手目△4二玉、△6二銀、△5四歩に対しては、▲6六歩と角道を止める

と覚えてしまっていいと思います。

僕自身乱戦が苦手なので、ほぼ100%▲6六歩と突いています。

4手目 △8四歩

4手目△8四歩は、居飛車側としては飛車先の歩を伸ばす正統派の一手といえそうです。

この手に対し、先手は▲7八飛(第5図)と展開します。

第5図(▲7八飛まで)
▲7八飛までの局面

「あれ? それは△4五角があるのでは?」と思われたあなたは鋭いです(^^)

ただ、この場合は、△8八角成▲同銀△4五角に対して▲7六角(第6図)の切り返しがあります。

第6図(▲7六角まで)
▲7六角までの局面

この手は、6七の地点を守りながら、▲4三角成を狙った両狙いの一手です。

第3図と違うのは相手玉の位置ですね。

第3図では、4二に玉がいるため▲7六角と打っても▲4三角成とは成れません。

一方、第6図は、玉が5一にいるのでこの手が成立するわけですね。

第6図以下△2七角成▲4三角成(第7図)と進むと、桂取りと5三の歩or3四の歩、どれかが取れるため、先手優勢の局面となります。

第7図(▲4三角成まで)
▲4三角成までの局面

一手の違いによって、狙いの手が成立したりしなかったりするのも将棋の面白さの一つですね。

話を戻して、第5図からは後手も△8五歩(第8図)と突くのが自然です。

第8図(△8五歩まで)
△8五歩までの局面

ここからは、升田式石田流と呼ばれる変化や早石田定跡と呼ばれる変化に突入していきます。

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初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩と進んだ局面
升田式石田流序盤の定跡 △8六歩の攻め筋に対する応手まとめ

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▲7八飛ではなく▲6六歩と角道を止めるのは?

ところで、第5図で、角道を開けたままなのは怖いからと▲6六歩(第9図)と角道を止めることはできるのでしょうか?

第9図(▲6六歩まで)
▲6六歩までの局面

この局面で角道を止めると△8五歩(第10図)と伸ばされた時に少し困ります。

第10図(△8五歩まで)
△8五歩までの局面

▲7八飛とすると△8六歩▲同歩△同飛と飛車先を突破されてしまうので▲7七角(第11図)と上がることになりますが、そうすると7五の歩が伸びすぎな印象です。

第11図(▲7七角まで)
▲7七角までの局面

石田流に組みにくくなるので、先手としては不満です。

結論としては、

4手目△8四歩に対して▲6六歩と角道を止めることはできない

ということになります。

角道を止めていいかどうかは、相手の手を見て判断していきましょう。

2手目に△8四歩と突かれたら?

さて、ここまでは、▲7六歩△3四歩▲7五歩の後の後手の対応を見てきましたが、初手▲7六歩に対して2手目△8四歩と突かれたらどうすればいいでしょうか。

▲7六歩△8四歩に▲7五歩としてしまうと、△8五歩(第12図)と伸ばされた時の応対に困ります。

第12図(△8五歩まで)
▲7六歩△8四歩▲7五歩△8五歩の局面

▲7八飛と回りたいところですが、すかさず△8六歩▲同歩△同飛と攻められて飛車先を突破されてしまいます。

そのため、▲7七角と上がることになりますが、以下、△3四歩▲6六歩と進むと第11図と同じ局面になり、駒組みが難しくなってしまうわけです。

2手目に△8四歩と突かれると石田流にするのは難しい

そのため、2手目△8四歩と突かれた場合は石田流はあきらめ、その他の形を目指すようにしましょう。

僕の場合は角道を止めてノーマル三間飛車にすることが多いです。

まとめ

石田流 出だしのポイント

  • 石田流を目指す場合は、▲7六歩△3四歩▲7五歩が1セット
  • ▲6六歩と角道を止めで穏やかに指す(4手目△8四歩は除く)
  • 2手目に△8四歩と指されると、石田流にするのは難しい

石田流はわずか3手で作戦を明示するわかりやすい戦法だと思うので、指しこなせるようになると楽しくなると思います。

まずは序盤の出だしの条件を覚えていきましょう。

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