月別アーカイブ:2020年02月
升田式石田流 浮き飛車~角交換後の指し方
このページでは、升田式石田流の序盤において、先手浮き飛車(▲7六飛)~後手角交換後の指し方について手順を解説していきたいと思います。 第1図(▲3八銀まで) 具体的には、第1図から △6四歩と突いた場合 △8四飛と浮いた場合 について、どんな指し方があるか追っていきたいと思います。 △6四歩と突いた場合 △6四歩には、先手は▲7六飛(第2図)と浮きます。 第2図(▲7六飛まで) 石田流!という感じの形になりましたね。 ここで、後手は角交換するのが最善です。 もし仮に△6三銀のような手を指すと、先手は▲6六 ...
将棋8大タイトルの永世称号の取得条件をまとめてみた
2024年現在、将棋界には8つのタイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、叡王)が存在するわけですが、その全てのタイトルに永世称号というものがあります。 この永世称号、各タイトルによって取得条件が異なるので、わかりにくいこともありますよね。 そこで、各タイトルの永世称号の獲得条件について一覧にしてまとめてみました。 各タイトルの永世称号を取るには、どれだけ厳しい条件をくぐり抜けなければならないのか、ぜひ確認してみてください。 そもそも永世称号とは? もしかすると、 「そもそも永世って何?」 とい ...
升田式石田流序盤の定跡 △8六歩の攻め筋に対する応手まとめ
升田式石田流の序盤では、後手から△8六歩とされる変化が気になるところですが、いずれの変化も先手が互角以上に戦えます。ポイントとなる応手や攻め筋を覚えて、升田式石田流をマスターしていきましょう。
将棋界3連敗4連勝の歴史を紐解いてみた
3連敗の後の4連勝。 絶体絶命、まさに崖っぷちからの大逆転劇は、見る者を魅了して熱狂の渦に巻き込みます。 古い話だと、1989年プロ野球日本シリーズの巨人VS近鉄で、巨人が3連敗後4連勝を果たして日本一になったことが有名かもしれませんね。 それでは将棋界ではどうなのか、3連敗4連勝の歴史を紐解いてみました。 結論をいうと、2020年現在、3連敗後の4連勝は将棋界で2例あります。 一体どのような内容だったのか、少しだけ詳しく見ていきましょう。 ※文中のタイトル保持者、段位はいずれも当時のものになります。 七 ...
実戦詰将棋7手詰め【1】端に逃がさないことが大切
実戦形式の詰将棋7手詰め。 終盤力アップの手助けになったら幸いです。 実戦詰将棋のルール できるだけ最短手順で詰ます 駒余りOK 問題 問題図:7手詰め 三間飛車VS中飛車の一戦から。 迎えた最終盤。後手が△2二玉と早逃げした局面です。 + ヒント +(クリックorタッチしてください) 端に逃げられては捕まらなくなるので、逃がさないようにするには初手はこの一手に限定されます。 3手目もポイントです。 今回の出題は、寄せでよく出てくる形といえるかもしれませんね。 解答 再掲問題図:7手詰め 詰将棋解答 ▲3 ...
実戦詰将棋9手詰め【1】玉の逃げ道を封鎖する手筋を覚えよう
僕の実戦で現れた詰め筋を詰将棋形式でお届けしています。 ちょっと難しい9手詰めです。 実戦詰将棋のルール できるだけ最短手順で詰ます 駒余りOK 問題 問題図:9手詰め 角取りに△5三香と打った局面。 ▲1一角成と香を取っても充分ですが、即詰みがあります。 + ヒント +(クリックorタッチしてください) 3手目と7手目がポイント ちょっと難しいかもしれません。 ちなみに、僕の実戦での差し手は▲1一角成でした(涙) 解答 再掲問題図:9手詰め 詰将棋解答 ▲3一竜△同玉▲5一飛△4一金▲2二銀△4二玉▲5 ...
注目の一戦!第61期王位戦リーグ藤井聡太七段VS羽生善治九段
木村王位への挑戦権を獲得する第61期王位戦挑戦者決定リーグが開幕しました。 初戦の対決では藤井七段VS羽生九段戦が注目の一戦ですね。 ということで、ソフト解析をしながら感想を記してみたいと思います。 ここまでの対戦成績は藤井七段の2勝0敗。 羽生九段としてはそろそろ1勝目を上げたいところです。 果たして注目の一戦の行方は・・・? 第61期王位戦挑戦者決定リーグ 藤井聡太七段VS羽生善治九段 戦型は角換わり 羽生さんの寝癖が気になる中、藤井七段の先手で初手は▲2六歩で始まりました。 羽生九段の2手目は△8四 ...
戸辺流相振りなんでも三間飛車の書評・レビュー
この記事では、マイコミ将棋BOOKS『戸辺流相振りなんでも三間飛車』の感想レビューを書いています。 「相振り飛車はどう指せばいいかわからない」 「対向かい飛車の攻め方を知りたい」 といった場合におすすめの棋書です。 2009年発刊と少し古めですが、相振り飛車の場合、流行の最先端を行くという感じではないので、今でも通用するのではないかなと思います。 主な内容を見てみると、 先手三間飛車対後手向かい飛車 相三間飛車 後手三間飛車対先手向かい飛車 後手三間飛車対先手新向かい飛車 実践編 に紙面が割かれていて、三 ...
石田流の出だしは▲7六歩△3四歩▲7五歩! 注意したいポイントは?
三間飛車の中でも、石田流はその破壊力から人気戦法の一つになっています。 石田流を指しこなせたら楽しいですし、実力アップも間違いなしですね。 石田流を目指す場合、▲7六歩△3四歩▲7五歩と進んだ第1図が基本の出だしとなります。 第1図(▲7五歩まで) ここからは相手の差し手によって対応が変わってきますが、まずは、▲7六歩△3四歩▲7五歩の三手一組から進めていきましょう。 4手目 △4二玉、△6二銀、△5四歩 ▲7六歩△3四歩▲7五歩の後の後手の応手としては、△4二玉や△6二銀が多い印象です。 持久戦指向の一 ...
『玉は包むように寄せよ』縛りの一手を身につけよう
終盤、相手玉に迫る時、つい王手王手で追い回してしまうことはありませんか? ふと気がついたら、相手の王様は遙か彼方。「失敗した・・・」と後悔してしまうことも・・・ 即詰みがある場合を除いて、王手で追いかけ回すよりも寄せの包囲網を張った方が良いことが多いです。 縛りの一手を身につけて、終盤力アップを目指していきましょう。 玉は包むように寄せよ 意味:相手の王様は一方から追うと、広い方へ逃がしてしまうので、包み込むように挟撃体制を取ると寄せやすくなる。 類義語に『王手は追う手』があります。 問題1 それでは、例 ...